あいかわらずわかってもらえません
科学者です…
いってることが分からないってよくいわれます。
科学者です…
それは小学校の理科でやったとです。
科学者です…
科学的に正しくないことに突っ込みいれたくなります。
科学者です…
突っ込んだら冷たいって言われたとです!
俺の体温は36.5度です!冷たくなかとです!
科学者です…
自分がなんでいろんな汁混ぜてるかわからなくなります。
科学者です…
仕事の内容を説明してもわかってもらえないとです。
科学者です…
食品添加物の分子構造が気になります。
科学者です…科学者です…科学者です…
科学者も理解してもらうための努力が必要であるとしても、
一般人も相互理解のための努力が必要であるということが
一般にいわれるわけだけどさ、どうなんだろうか。
気になる人は気になるし、気にならない人は気にならないって
ことは世の中にたくさんあって、それでもうまくいってることも
けっこうあるんだけれども、こと科学に関しては上手く行ってると
思えない節がある。
なんだか気持ち悪い、なんだか怖い、なんだかイヤ。
その「なんだか」って部分を説明しようとするとこれが小難しい。
訳のわからん機械がうなりを上げてなんか作ってる。
そりゃいい気分はしないだろう。
で、その説明のために「超臨界水中で濃硫酸を使うことなく、
シクロヘキサノンオキシムからε-カプロラクタムを生成する
ベックマン転位反応の機構が…」とかなんとか言い出すのが
科学者の悪い癖なんだが(これは産総研の新しいナイロン重合法)
聞いてもさっぱり理解できない人も多いだろう。
硫酸が脱水縮合起こすのを利用してナイロン作ってたのを
高温高圧の水を使ってできるようになった…まだわかりにくい。
何のためにそんなことをするようになったのか。
(この場合は環境にやさしくなると思われる)
分かりにくいだけでなく面白くない。
大体学者先生の言うことたいてい面白くないんだ。
例外も多少あるけど。
興味を持ってたのに難解で挫折してしまう人をどうサポート
するか、興味をモテない人にも最低限理解してもらうには
どうしたらいいのか?…だーれも答え出せない。
かくして着々と科学離れは進んで行くのでした。
いや、一応国は国なり、先生方は先生方で頑張っているんだけど、
たった一つの冴えたやり方ってのも存在するわけでなく。
興味ない、でもキモい、わかりにくいのうち、最大の問題は
どれなのか。どれも等価なのかもしれないけど。
でどうしたらいいのか?
わかりにくいをわかりやすい、に変える努力も大事だろう。
ただそれだけでは打破しきれない部分がある。
やはり興味ないをどうにかしないといけないのだろうか?
好奇心ってのは多少なりあるはずだから、それをうまいこと
生かしつつ面白い物を提供するしかないのかも。
昔は皆子供だったはずだし好奇心だってあったはずだ。
だから僕はこういうんだ。
拙者…あいかわらず精神年齢小学生ですから!切腹!
(まーあとメディアの描き方とかも問題だわなぁとか言ってみる。
モテまくる科学者なんて描いたメディア見たことねーよ。 )